yamamoto.kazuhiro

自分の経験と憶測

走れモトコ#26

(いざ品川へ)

前回までの話が、まぼろしで無ければ、今は巨大な日比谷交差点を左折したところ、右側には日比谷公園と品川から戻ってくるランナーたちが大勢見える。

ナイスラン!ガンバレ!と心の中で叫ぼう!

きっと、向こう側のランナーも叫んでくれているはず!
あと1時間20分後には、あそこまで戻ってくるのだ。

そして、この先、無限に続くと思う折り返しのランナーとすれ違いながら5Km先、最後の折り返し地点品川に向かう。

ここからが本番だ!!

#0 (最初です。)
#26(このページ)
#27(麒麟の翼)
#28(30Kmからが本当のマラソン)
#29(脚が上がらない)
#30(ゼッケンを割り切るのに疲れたら)
#31(1分1秒を争うな)
#32(関門を超えろ)
#33(もう見る物はすべて見た)



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走れモトコ#25

(最後のすれ違いエリアへ)
銀座4丁目を過ぎたら、すぐに日比谷公園に出る。
ここから品川までが、最後のすれ違いエリアとなる。
もちろん、モトコは品川に向かって走るわけだが、

品川から向かってくるランナー達は、あと数キロでゴールの東京駅に着けるランナー達だ。
顔には自信があふれているはずだ。

まだまだ先は長く感じるが、自分ももう30Kmまで来ているのだ、あの人たちのように笑顔でここに戻って来よう!
そんな思いを込めて、沿道と向かってくるランナーたちに、手を振ろう。

あとたった12Kmで東京マラソンが終わる。ちょっと寂しい。
もっと頑張ればよかったなどと悔いが残らないように、ここから背筋ピーンと延ばして、走れモトコ!

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走れモトコ#24

(妄想)

そうこう言っているうちに、おそらく折り返してきた日本橋交差点まで戻ってきていると思う。
この区間で世界トップランナーとはすれ違えなかったかもしれないが、お江戸日本橋の28.5Kmまで自力で戻って来たのだ。
この時点で日本橋側から浅草に向かうランナーは、関門アウトになり、もういないはずだが、自分は関門を乗り越えて戻ってきたのだ。

そしてこの日本橋を右折して1.5Kmほど走れば世界の銀座4丁目が待っている。
この、『中央通り』のど真ん中を走れるのだ、その地下には地下鉄銀座線、Appleも右手に見える。iPhone X も既に発売されている!

その巨大な銀座4丁目の角を曲がればもう30Km地点だ。

『もし、このまま完走できたなら銀座で豪遊してもいい!』などと夢を持とう!

そうすれば、そこから品川までなんとか走れる!
品川まで行けば、あとたった6Kmで旅が終わる。

その時々の東京を妄想して楽しもう。

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走れモトコ#23

(坂道)

東京マラソンの他、大阪、神戸など、いろんなマラソンがあるが、すべてが平坦なわけが無い。
大体は、36Km付近のクライマックスには最後の壁として、泣き所を用意している。
東京でも世界のトップレベルランナーが36Km付近の佃大橋を顔をゆがめて登っていくシーンを何回もTVで見た。

しかし、よろこべモトコ。
2017年度から佃大橋を通らないのだ。ビックサイトがゴールではなく東京駅がゴールだから佃大橋は通らないのだ!!

しかし佃大橋が無くなったとはいえ、小さい坂が無いわけでは無い。20Kmを越えてからの登り坂は精神的にダメージを与える。

これを簡単に回避する方法があるので、教えておこう。
これは数百メートルに及ぶ上り坂には効力は無いが、小さな陸橋やプチアップダウンには効果がある。

まず坂道(上り坂)を認識したら、その約10mぐらい手前から、大きな深呼吸を3回以上行う。ゆっくりでいい。
これを登り始める直前まで繰り返す。

坂道で苦しいのは、登り始めて、20mぐらいで心拍が酸素の運搬に間に合わなくなり、鼓動が早くなりさらに呼吸も苦しくなるからだ。
その前にカラダ全体に酸素を蓄えることで、これを遅らせる事ができる。

そしてさらに、登り始めた瞬間から、歩幅を3ぶんの2に縮める。坂がきつければ歩幅半分でもよい。
但し走るリズムは変えない。(正式に言えばピッチは一定にして、ストライドを短くする)。
疲れ初めてからピッチを遅くしてしまうと、元のピッチにはなかなか戻せないからだ。魂のエイトビートを刻めモトコ。

まあ騙されたと思って本番の坂道で実践してみてはどうだろう。

騙されと気が付いた時には、坂は終わっているので、すべて良しということで。

走れモトコ#22

(TV撮影クルー)

ちょっと冷静な話に戻る。

東京マラソンは、何組ものTV撮影クルーが走っていて、これに遭遇することがある。
もちろんモトコを撮影するためではない。
TV局が選定した話題性のあるランナーを撮影するための密着ランである。

そのお目当てのランナーが速いか遅いかはわからないが、
複数のチーム(実際に使われないチームも含めて)で、各チーム5~6人のスタッフ(カメラ、音声、インタビュアー、アシスタント?など)が一人のランナーを囲んで走る。

これには気をつけなければならない。
これを見つけたら、その進路を外して、右もしくは左に回避したほうが危険が少ない。

レースも後半に入ると、何かのギネスチャレンジ(何のチャレンジかはわからないが、たとえば20Kgのおもりを背負うなど)ランナーも、一気に疲れが出てくる。

これは仕方ない。
しかし、そのランナーが急停止すると、スタッフ全員が急停止し、目の前にいきなり壁ができるときがある。
私自身が実際に接触しそうになった事もあるし、追突ランナーも目撃している。

撮影スタッフも、後ろに目はないし悪気もないのだから仕方ないが、自分の身は自分で守ろう。

走れモトコ#21

(名言)

さっきのガマンがどうのこうの言う話が長くなりすぎそうだったので、なんとか切り上げたが、
自分の中で唱える、自分がマラソンを走る上での、自分だけの名言?がある。ほんとうに名言なのか?(笑)

さほど知りたくないと思うが、ここまで読んだついでに聞いて下さい。お願いします。

『最初に背負った重い荷物は最後まで背負わなければならない』

以上です。

解釈は自由。本当に荷物を背負うのもありです(笑)

走れモトコ#20

(90分の法則)
何回かフルマラソンやウルトラマラソンに参加していると、「完走のためのポイントってなんですか?」って言うような質問を受けることがある。
実は、こっちが聞きたい(笑)

ただ、自分だけかも知れないが、自分自身は90分の法則を信じている。他の誰も信じなくてOKす。
そう、脳がレム睡眠とノンレム睡眠を90分間隔で繰り返すように(たぶん、このたとえは100%間違っているが)、
自分が無理したツケは、90分後にカラダ現れるのだ。私自身にはいまだに真実の話である。

フルマラソンでスタートダッシュしたら、90分後、つまり20km地点で、その時の最大ダメージが現れる。
こいつが現れたら、もう、この先ずっと耐えるしか無い。

だから自分は常に、あと残り予定が90分を切ってから、残っている体力と筋力にもちょっとだけガンバレと指示をだすようにしている。

とにかくフルマラソン以上の距離は、ガマン大会である。つらいのをガマンするのではなく「行けるんだけど行かない。」こっちのガマンだ。

ちなみに、自分がウルトラマラソン100Kmを走る時には、最初の70Kmまでがガマンだ。