(忘れものを返しに)
今さっき通ってきた第7関門(34.2km地点)が、今度は反対車線に見えてくるだろう。
品川を折り返したモトコは、37.3Km地点のはずである。
おそらく、このタイミング前後で、その第7関門は閉鎖され、関門より後ろのランナーは、タイムアウトを宣告される。
厳しい瞬間だ。
しかし、今モトコは前を向いて走るしか無い。
ただ思い出して欲しい、自分ひとりでここまで走ってこれたわけでは無い。
コース誘導スタッフ、エイドスタッフ、メディカルスタッフ、沿道の応援、数え切れないほどの大会スタッフがいるから、ここまでこれたのだ。
今までは必死だったかもしれないが、ここから先は、ひとりでも多くのスタッフにありがとうと言おう。そう、もう、あと5Kmもないのだ。
沿道の応援には、手を振って応えよう。
この先の最終エイドのスタッフ達には、満面の笑みでありがとうと言おう!
聞こえなくたっていい、自分がありがとうと言えればそれでいいのだ。
スタッフや応援してくれている人たちに、応援してよかったと思ってもらおう。
それができて、初めて真の東京マラソン2018のフィニッシャーとなることができる。